この度、第51回日本神経内分泌学会学術集会の会長を拝命いたしました宮崎大学フロンティア科学総合研究センターの伊達 紫でございます。今回は、琉球大学 大学院医学研究科、内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)の益崎 裕章 教授に副会長をお務めいただき、多様性と未来への示唆に富んだ学術集会を皆さまにお楽しみいただけたらと思っております。
医師であり作家である、なだいなだ氏は、ノーベル賞に触れ、創造とは他のものと較べて新しいものではなく、誰も思いつかないような世界の見方を示すこと、つまり価値の基準を新しく作り出すことだと言っています。そのためには、既存のアップデートを超えたイマジネーションが不可欠だと考えます。第51回日本神経内分泌学会学術集会では、「イマジネーション&イノベーション~神経内分泌学の放つ新たな光~」をテーマに掲げ、神経内分泌学の未来ビジョンにつながる学術集会にしたいと考えています。本学術集会のポスターには、知的ハンディキャップを持つ宮崎在住の画家、中武 卓氏の描いたクレパス画を採用しました。どんなに小さなモチーフも主役として描くとされる中武氏の表現・色彩からは、生命の勢いを感じずにはいられません。本学術集会から、どんな色のどんな形のどんな香りのイマジネーションが飛び出してくるのか、今から楽しみでなりません。
日本神経内分泌学会学術集会の宮崎での開催は、2013年以来、12年ぶりとなります。開催場所は、JR宮崎駅(西口)より車で約10分、宮崎市中心部よりやや北方に位置する「JA・AZMホール別館」です。ぜひ多くの方々に足を運んでいただき、本学術集会が、世代や属性を超えた「シン・神経内分泌学」への道を切り拓くスタートになればと思っています。
民間の調査会社のデータでは、常に幸せ指数の高い都道府県ランキング上位の「宮崎県」なのですが、訪れたことのない都道府県ランキングでも常に上位にあります。第51回日本神経内分泌学会学術集会にご参加いただき、宮崎の豊かな「自然」、「食」、「文化」、「人」にぜひ一度触れていただければと思っております。
宮崎で皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。